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商品の説明

1.100%新品、最高品質。 2.高品質のプラスチック素材で作られており、環境に優しく、軽量で耐久性があります。

3.透明シェル、発光に影響を与えません。

4.黄変や退色を防ぐ保護UVコーティングを施した高品質のポリカーボネート(PC)プラスチック製。

5.車のヘッドライトを破損、防塵、防水から保護します。


商品名:カーヘッドライトランプ

エレガントな外観、とてもクールに見えます。

取り外しと取り付けが簡単。

商品名:ヘッドライトカバー

車両への配置:右/左

色:透明

素材:PC


パッケージの内容:

2xヘッドライトランプシェルカバー


上記のパッケージ内容のみ、他の商品は含まれていません。

注:光の撮影やディスプレイの違いにより、写真のアイテムの色が本物と少し異なる場合があります。測定許容誤差は+/- 1〜3cmです。



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2021年10月の読了本

10月は祝日が無かったり、久方ぶりの読書会をやったりであまり本が読めなかった。11月はどうだろうかね。

『やんごとなき読者』アラン・ベネット 白水Uブックス
市川恵里訳。もしもエリザベス女王が読書の魅力に取り憑かれたら……という架空の設定に基づいて書かれた中篇小説。ふとしたきっかけで本を読む愉しさに目覚めた女王が、侍従たちを困らせつつ、優雅ではあるが空虚な象徴的存在から、徐々にひとりの人間としての意識に目覚めていく過程が、チャーミングで可笑しくてとても好い。
自らを「晩学の徒(オプシマス)」と呼ぶ女王は、「本は読者がだれであるかも、人がそれを読むかどうかも気にしない。すべての読者は、彼女を含めて平等である。文学とはひとつの共和国なのだ」ということに気づき、彼女が「あまり知的でない」ことを望む周囲の軋轢をものともせず、やがてある結論へと至る。
それにしても英国については、いろいろと問題を抱えてはいるが、こういう作品が世に出てベストセラーなるところをみると、やはりさすがだなあと感心してしまう。市民文化の厚みが違うのだろうか。すべての本好きな人におすすめしたい本だ。

『須永朝彦小説選』山尾悠子編 ちくま文庫
今年の五月に亡くなった著者の小説作品より、代表作『就眠儀式』『天使』『悪霊の館』から〈聖家族〉シリーズをはじめとする単行本未収録作品まで、幅広く選んで収録した傑作選。巻末の「編者の言葉」によると、短歌は塚本邦雄に師事し、古今東西の書物に耽溺しつつ中井英夫や種村季弘らと交流、あるいは三島由紀夫や澁澤龍彦による「異端と耽美と幻想」の文芸ムーブメントに影響を受けるなど、まさに自分好みの人だった。本書に収録された作品はいずれも当時の性の禁忌と死と欺瞞に彩られ、甘美でありながら凄惨な世界が広がっている。いい意味での「軽さ」と同時に、魔界へと振り切ったような強さを感じる。赤江瀑ともまた違った妖しい薫りを放つ。陽光の下では暮らせない読者のためにある物語群だ。
特に好かったものを挙げるとするなら、「神聖羅馬帝国」「森の彼方の地」「天使Ⅲ」「聖家族Ⅱ」あたりだろうか。江戸川乱歩と谷崎潤一郎、佐藤春夫らが一堂に会する架空対談「青い箱と銀色のお化け」もすこぶる愉しかった。血と薔薇や耽美と幻想が好きな人なら絶対に買っておくべき本だと思う。いろんなことがタイミングよく合わさって出た奇跡のような本だから。後になって「買っておけば良かった」と思っても、もう遅い。

『偶然の聖地』宮内悠介 講談社文庫
元は講談社月刊PR誌『IN☆POCKET』に連載されたとのことで、これまでの作品の緻密さとはまた違う奔放な感じがよかった。「偶然でなければ辿り着けないイシュクト山」というのを読んだ瞬間に頭に浮かんだのはドマール『類推の山』だったけれど、読み始めるとプロットがもっと複雑。雰囲気はちょっと山田正紀『地球・精神分析記録』を連想させるところもあり、突如始まるメタフィクション的な展開に戸惑うが、実はそれがラストの大仕掛けの伏線だったりする。(途中から出てくる世界律の「バグ」と、それを正そうとする「世界医」というのがかっこいい。)
読み終わってみれば、イシュクト山は類推の山というより、水木しげる『墓場鬼太郎』に出てくる「ブリガドーン」に近いものだった。作中でブリガドーンとは、ある種の気象条件が揃った時に出現する現象と説明されている。白い霧に覆われたその内部には、たまたま遭遇した人間によって「妖怪」と名付けられた奇怪な生き物たちが棲息し、この世とあの世の狭間に虚ろいつつ存在する現象なのだ。全編に註釈の形で著者のエッセイか解説らしきものが挿入されたりと、かなり不思議な構成になっているが、なかなかどうしてしっかりしたSFになっている。それまでの世界がひっくり返る感覚って、SFのおもしろさの中でもかなり上位にくるものだと思うので満足だった。

『詐欺師の楽園』ヴォルフガング・ヒルデスハイマー 白水Uブックス
小島衛 訳。バルカン半島にあるとされる架空の小国プロチェゴヴィーナ公国を舞台に、実在しない民族画家アヤクス・マズュルカの絵画を描いて国家規模のビジネスを作り上げた男ローベルト・ギスカール。その贋作者をおじに持つ「わたし」が、自らの半生とともにおじの消息を語るという、隅から隅まで「詐欺(ぺてん)」だらけの物語だ。レオ・ペルッツや佐藤亜紀を連想させるような密度の濃い幻想歴史小説になっていて、二重三重に張られた仕掛けがすこぶる愉しい。こういうのは細かいことを気にせず、がんがん読んでいくのがいいね。最初のうちは聞き慣れない東欧系の名前ばかりで戸惑ったが、50ページ付近から俄然おもしろくなり、あとは一気だった。

『ポリフォニック・イリュージョン』飛浩隆 河出文庫
2018年に出た同題の小説および批評集成から、前半の小説部分を文庫化してボーナストラックを追加したもの。SFマガジンデビュー作である1982年の表題作から、1988年齢の「星窓」までの初期短篇が6篇と追加の掌編5つが収録されている。以前からSF小説の「SFらしさ」とは何かと考えてきて、「科学にも通じるような(主に論理性などの)思考方法を背後に感じさせる小説」なのではないかとぼんやり思っているのだけれど、この著者の作品は特にそういったにおいが強い気がする。そう思いながら読んでいると、当初ファン出版として出された「著者による解題」で、ご本人が違う言葉を使ってそれと思しきことを表現されていた。もうひとつ感じたのは、「飛浩隆は最初から飛浩隆だった」ということ。収録作の中では「いとしのジェリイ」と「星窓」が特に好きなのだけれど、こうして過去の作品を読み返してみると、自分の好きな要素が初期作品からすでに描かれていることが判って納得してしまった。積んであるハードカバーで残りの部分も読んでしまわなくては。

『霊魂の足』角田喜久雄 創元推理文庫
戦後間もない時代に本格推理小説の幕開けを飾った〈加賀美捜査一課長〉シリーズの全七篇を収録した短篇集。末尾に収められた著者によるエッセイ「加賀美の帰国」によれば、加賀美課長はシムノンのメグレ警部をモデルにしたとのこと。表題作の題名からもっとおどろおどろした作品を想像していたのだけれど、まったく違っていた。街でふと見かけた奇妙な行動が後で意味を成すという展開は、北村薫らにより一世を風靡した〈日常の謎〉の一連の作品を思わせるところもある。謎解きも素直で人情味もあって、最後まで気持ちよく読むことができた。ミステリとして好かったのは「緑亭の首吊男」「怪奇を抱く壁」と表題作「霊魂の足」あたりか。つい凝った作品に食指が動きがちだけれど、気軽に読めるミステリも悪くない。

『象の旅』ジョゼ・サラマーゴ 書肆侃侃房
木下眞穂訳。1998年にポルトガル語圏で初めて(そして現在でも唯一の)ノーベル文学賞を受賞した著者が最晩年に記した長篇小説。1551年にポルトガル国王ジョアン三世からオーストリア大公マクシミリアン二世へ婚礼の祝いとして贈られたインド象ソロモンが、リスボンからイタリアや冬のアルプスを越え、最終目的地であるウイーンへと辿り着くまでの旅を描いたもので、なんと史実なのだそうだ。(ただし旅の記録は残されておらず、中身はほぼ著者による想像とのこと。)
一読した印象は、まさに融通無碍。幸田露伴が晩年に記した「幻談」や、あるいは澁澤龍彦の遺作となった『高丘親王航海記』を彷彿とさせる。架空の生き物や怪奇な現象の記述こそないが、旅の一部始終は淡い幻想と奇跡に彩られている。
また物語もさることながら、なにより語り口がユニーク。まずもって語り手の正体が誰なのか分からない。訳者あとがきによれば著者自身とのことだが、もしそうであれば語り手としてあまりにも表に出過ぎな気もする。現代から16世紀の過去を見通し、いわゆる神の視点で話の途中にいきなり割り込んできては、ひとくさり感想を述べて引っ込んでいく。エッセイとして読めなくもないが、情報に乏しく影が薄い。また会話文と地の文の区別はなく、全てが等列で読者の前に提供されている。前半はポルトガル軍の隊長の心理描写、後半は象遣いのスブッロ(フリッツ)による心理描写が多く描かれるなど、物語の視点は常にふらふらと揺れ動きながら著者自身の言葉とも溶け合い、その本来の世界から浮腫のように遊離して読者を不安定な心持ちにさせる。とてもユニークでおもしろい作品だと思う。さすがは『ガルヴェイアスの犬』のペイショットや『エルサレム』のタヴァレスが足掛かりとした「ジョゼ・サラマーゴ文学賞」を設立した人だけはある。
それにしても、このところポルトガル文学がよく紹介されるなあ。いいことだ。独特の抒情を持ったポルトガル文学をもっと読んでみたい。
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昨夜みた夢 2021年(第344夜~第357夜)

しばらく夢を見ない(もしくは見ても忘れてしまった)日が続いて、「ここ最近夢を見ない」とつぶやいたところ、次の日からやたら見るようになった。不思議なものだ。もしくは自己暗示で夢を記憶するようになったのだろうか。

《神無月》

【第357夜】
災害に備えて部屋の中に仮想空間を開く。内部の階段やたいまつなどの備品を確認して一旦閉じる。
しばらくすると情報システムの連中が慌てている。聞くと、火球が削除出来なくてルームを閉じられないとのこと。アプリの相性のせいか、ときどきおかしくなるようだ。いざというとき困る。

【第356夜】
人事部長と一緒にビルに潜入する。警戒厳重だが隣家から駐車場に忍び込める。上に向かう途中、警報がなった。急ぎ屋上へと向かうが追っ手が迫る。背後から手が伸びた瞬間飛び降りる。空中で手足に膜が広がり、ムササビのように滑空する。スローモーションになり、BGMはスカイハイ。

【第355夜】
長い坂道を上ると工場で、「夜明けの猟亭」と描かれた看板がある。工場長が見学客をもてなすための施設だ。
着いたのは午前二時。灯の消えた門をくぐると暗闇に工場長が無言で立っている。会議室に案内され鹿肉のステーキを黙々と食べる。こんな時間まで大変な仕事だ。胃もたれしそう。

【第354夜】
バイカル湖の湖底には一億二千万年前の地層が眠り、白亜紀の生物群が腐敗せずそのまま沈んでいる可能性のあることが判った。潜って探すには、定時勤務と残業を分けてきちんと紐でしばり、梱包を湖に沈めなくてはいけない。

【第353夜】
組合のメンバーが学園祭の準備をしている。明日は出張なので早く帰りたいのだが、なかなか終わってくれない。皆んな一生懸命やっているので、営業部長、広報部長と一緒に仕方なく待つ。でもどうやらケリがついたようだ。古本の束を抱えて教室を出ると、もう9時だ。

【第352夜】
目覚ましが鳴った。先に起きていた妻が山頂湖まで行ってきたらしい。でも霧が出て何も見えなかったそうだ。仕方ないので散策は止めて、予定通り出勤することにする。

【第351夜】
岡本喜八に新作映画についてインタビューする。ミステリ映画なので『大誘拐』についても話を振るが、意外なことにあまり思い入れは無いらしい。煙草をやたらふかしている。
今日は仕方がないとしても、明日にはちゃんと答えてもらわないと、郷里の妹たちに食べさせるものが無いので困る。

【第350夜】
上司と出張に行く。打合せを終え、駅弁を買って 19:00発の新幹線で帰途に着く……
といった一連の出来事がビデオに撮られ、解説付きで放映されている。
「このコーヒーは千秋ブレンドという豆が使われていますね」芥川隆行の声が流れる。よくそんなことまで分かるものだと感心する。

【第349夜】
感染力の強い知り合いの親父がいるので、見つからないように高速バスも別々で帰る。こっそりチケットを買って発車間際の時間に滑り込むと、車内は立錐の余地もない。これなら感染リスクは同じでは無いか。名古屋まで立って帰るのか。うんざりする。

【第348夜】
読書会の司会。参加者に知久寿焼がいる。昨夜みた夢を訊いたところ、地球が「うぞぞぞ」と泣いていたと嬉しそう。他の参加者は少し引いている。休憩中に「夢の話はリターンがあるからあまりしない方が」と言われたので、レジュメを見せて安心させる。廊下では女性が大声で泣いている。

【第347夜】
さだまさしがいる。自分のベストアルバムをかけながら、順に曲の解説をしている。「あまやどり」の元になった短い曲の歌詞を眺めるが、譜面が読めないのでどんな曲なのか分からない。男が雨宿りしている歌のようだ。

【第346夜】
河沿いの護岸堤防の上を歩いている。進むにつれどんどん高くなる。コンクリの階段を降りると、足を載せる幅が5センチほどしかない。手すりを掴むとぐらぐらしている。危ないので戻ろうとした途端、土台ごと手すりが崩れ落ちる。指先でかろうじてぶら下がり、そろそろと身体を引き上げる。

【第345夜】
地元の文学賞創設について打合せ。国に叛旗を翻す方法を布団の上で議論する。たしか宮城県の事例があったはず。ジョン・アーヴィングの賞を創るとき、国へ返上したのを説明するが、郵便配達がどうでもいい意見を延々と喋り続ける。腹が立つが、周囲に同じ穴のムジナだと言われて我慢する。

【第344夜】
金色の蝙蝠は魔法的存在。詠唱文を確認したところ、詠唱は変えなくても対応できるようだ。黄金のトラウトと呼ばれる魚と一括りでやれるのはとても助かる。あとはルールを守って毎回きちんと詠みあげるのが、我々に課せられた使命。問題は詠唱文のなかに足場が確保できるかどうかだ。

2021年9月の読了本

読書の秋のはじまり。台風でどこにも行けないときなど読書がはかどるが、その分本を買ってしまうので全然減らない。(減らすつもりも無い。) でも国書刊行会などからハードカバーがまとめてたくさん出るのはちとつらいなあ。嬉しいけどね。

『刀』東雅夫編 ちくま文庫
かつて同文庫で刊行された〈文豪怪談傑作選〉は単一作家ごとにまとめた作品集だった。今回新しく始まった本シリーズは〈文豪怪談ライバルズ!〉と銘打ち、毎巻ひとつのテーマを決めて、そのテーマに沿った作品を古今の作家からひとり一作品ずつ選び出すという趣向。
赤江瀑や宮部みゆきなどの「今」の作家から、『播磨国風土記』や『平家物語』といった古典文学まで幅広く収録されていて、人殺しの道具である刀剣が本来持つ不気味さや、武功への欲望に取り憑かれた男たちの顛末など、様々な角度から「刀」の昏い魅力に焦点を当てている。とりわけ凄艶だったのは宮部みゆき「騒ぐ刀」、皆川博子「花の眉間尺」、加門七海「女切り」辺りだろうか。東郷隆「にっかり」も悪くない。また大河内常平「妖刀記」では、太平洋戦争時の日本を舞台にした探偵小説が展開されていて驚いた。中には井上靖「幽鬼」など、必ずしも「刀」が題材という訳ではないものも含まれているけれど、選び方に一本筋が通っているので、これはこれでアリだなと思う。
個人的にはやはり巻末に収録された泉鏡花の幻想譚「妖剣紀聞」が、金沢に実在した刀匠「非人清光」にまつわる美しくも妖しい物語で大変に好かった。かの名品「薬草取」を思い出しながら読んでいた。

『怪奇小説集 蜘蛛』遠藤周作 角川文庫
三島由紀夫がSF好きだったのは知っていたが、遠藤周作がホラー小説好きだとは寡聞にて知らなかった。過去の文学者はいわゆる「通俗小説」も気楽に手掛けていたようで、本書は彼が週刊新潮に連載した「周作恐怖譚」に、さらに四つの作品を増補した短篇集。以前、講談社文庫から出ていたが、長らく品切れとなっていたものの復刊だそうだ。中身は怪奇小説ばかりでなく、朝宮運河氏の解説にもあるように「奇妙な味」やサスペンス、グラン・ギニョルのような残酷劇などバラエティにとんでいる。
印象としては、小学生の頃に夢中になった楳図かずおの『恐怖』『怪』『呪いの館』といったホラー漫画の味わいに近い気がする。当時は不変的と思われたことが、今振り返ってみると、その時代の空気を色濃く反映していたことに気がつくことがあるが、本書もまさにそんな感じだった。
1960、70年代の小説で、特に当時の風俗や家庭環境について書かれたものを読んでいつも思うのは、当時は普通だと思っていたことが、今読むといかに偏った価値観だったかという事。男尊女卑であるとか、地方差別的な感覚とか、例えばそんな風なことだ。
特に中間小説誌の読者を想定した作品に出てくるのは、ごく一般的な暮らしぶりの人々が多く、「女は家庭で一家の大黒柱たる男を支える」といった生き方が当たり前のように内面化されているのが読んでいて結構つらい。ただ、逆にいえば、世の中はゆっくりではあっても良い方向に変わっているのだとも言えるかも知れない。
全部で十五の収録作品の中で特に気に入ったのは、実話怪談のはしりである「三つの幽霊」と、その後日譚の「わたしは見た」。それに、文学賞にまつわる奇怪な出来事を描いた「生きていた死者」あたりだろうか。文士劇のような「余技」どころではない、なかなか達者な筆が意外ではあったが、著者自身も愉しみながら書いている様子が伝わってきて、読んでいるこちらもちょっと嬉しくなった。

『開高健とオーパ!を歩く』菊池治男 河出書房新社
開高健の紀行物の代表作〈オーパ!シリーズ〉の旅に、掲載誌である月刊誌『PLAYBOY日本版』の編集者として同行した著者が、33年後に同じブラジルの地を辿る旅の記録。同様の趣向のものとしては、レヴィ=ストロースがブラジルを訪れて『悲しき熱帯』を書いてから50年後に、その足跡をたどった川田順造『悲しき熱帯の記憶』というのがある。しかし本書のポイントは、対象の地の変遷を記述する文化人類学的な視点には無い。著者が再訪するベレン、サンタレン、クイヤバ、ブラジリアと言った場所で頭に浮かぶのは、1977年当時の小説家であり、カメラマンや案内をかってくれた現地の日本人であり、そして若かった自分の姿だ。今では皆、物故者となり、自分もまた「癌サバイバー」となって変わり果てた姿で懐かしい地に立つ。目の前に広がる現在の光景を通して過去の記憶と対峙する様子は、まさしく本来の意味でのセンチメンタル・ジャーニーと言えるだろう。
企画が通ってから様々な準備を経て、2ヶ月にも亘る大旅行を無事に終え帰国するまでの記述、すなわち『オーパ!』には書かれていない裏話や小説家・開高健の横顔は、初めて読むものばかりで興味が尽きない。(それにしても菊池匡祐氏や高橋曻氏、谷口博之氏など開高健と旅を共にした人たちは、なぜ小説家についての思い出を書きたがるのだろうか。)
本書を読んだら、また『オーパ!』を再読したくなってしまった。

『むかしむかしあるところに死体がありました』青柳碧人 双葉文庫
一昨年にミステリ好きの話題をさらった短篇集の文庫化。一寸法師/花咲か爺さん/鶴の恩返し/浦島太郎/桃太郎といった五つの昔話を題材にして、それぞれ不在証明トリック/サスペンス/倒叙式の超絶技巧/密室殺人/孤島の連続殺人という違ったタイプのミステリに挑んたものでとても愉快。ミステリとしての詳細は今村昌弘氏の解説に語り尽くされているように思うので、自分は少し違う話をしてみたい。
読んでみてまず頭に浮かんだのは鯨統一郎氏のデビュー作『邪馬台国はどこですか?』だった。あちらは実際の歴史を元に推理を働かせた、ジョセフィン・テイ『時の娘』のようなタイプの小説だったが、ユーモアと破天荒な結論が持ち味。本書も、誰もが知っている設定を逆手に取って、突拍子もないラストになだれ込ませる腕前は大したものだ。
日本むかし話を題材にしたものとしては、自分はSFの方が馴染みが深い。かつて鶴書房という出版社から出ていた〈SFベストセラーズ〉という子ども向けの叢書があって、その中に小松左京『見えないものの影』という作品があった。そこに同時収録されていたのが「SF日本おとぎ話」というショート・ショート集だ。例えば浦島太郎を航時機で処理するアイデアなどは、それまで出会ったことが無いスマートさだった。最近では2018年にでた三方行成『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』が、やはり竹取物語からシンデレラ、白雪姫などを題材にして思い切り遊んでいて愉しかった。こういうのは勢いで読んでしまいたい。

『幻想童話名作選』東雅夫編 平凡社ライブラリー
〈文豪怪異小品集〉のシリーズの特別篇と銘打って、泉鏡花や内田百閒、江戸川乱歩に宮沢賢治などなど都合16名の文豪たちによる童話の数々を収録したアンソロジー。編者のお眼鏡にかなったものだけあって、これまであまり目にしたことのない、一癖も二癖もある幻妖な作品ばかりが集められている。中には谷崎潤一郎の「人魚の嘆き」のように、子どもに本当に読めたのか疑問に思う作品もあるが、それらも含めて編集の才を愉しむことができた。どれもおもしろいのだが、個人的に特に気に入ったのは、内田百閒「桃太郎/三本足の獣/狼の魂」、小川未明「眠い町」、宮沢賢治「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」、川路重之「山太郎」と言ったあたり。泉鏡花「海戦の余波」や夢野久作「ルルとミミ」などは、初めて読む人はかなり驚くに違いない。

『赤い魚の夫婦』グアダルーペ・ネッテル 現代書館
宇野和美訳。メキシコ在住の女性作家による短篇集。訳者あとがきによれば、スペインの文学賞である「リベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞」を受賞しているとのこと。「語りの緊張感を保ちつつ不穏な雰囲気を醸しだし、質の高い散文が日常に潜む異常を浮き彫りにする」という、審査委員長のコメントがまさにぴったりくる。表題作の他、「ゴミ箱の中の戦争」「牝猫」「菌類」「北京の蛇」という全部で五つの短篇が収録されていて、それぞれに熱帯魚(ベタ)、ゴキブリ、猫といった生き物が象徴的に登場する。
メキシコと聞いてリャマサーレス『黄色い雨』やルルフォ『ペドロ・パラモ』のような魔術的リアリズムを想像していたのだけれど、それらよりはかなり現実寄りの物語だった。本書の印象をひと言で表すなら「切なさ」。よくあるような、はっきりした「悪」の色は存在せず、誰が悪いわけでもない「どうしようもない試練」と破局がただ描かれる。ここにある不条理は、ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』に出てくる現実の理不尽さに近いかも知れない。物語の中に沈思とグロテスクさが同居しているところに、英米文学に無い目新しさを感じたが、これもまた海外文学の豊潤な成果のひとつといえる。このような作品が日本語で読めるとは、何とありがたいことだろう。

東直子/佐藤弓生/千葉聡・編著『短歌タイムカプセル』(書肆侃侃房)読了。「一千年後に残したいと思う現代短歌を一冊のアンソロジーにまとめよう」というコンセプトで、戦後から2015年までに歌集を発表した人の中から115人を選び、代表作二十首と、さらにそのなかから一首を選んで鑑賞文を附したもの。収録はあいうえお順なので、新旧の歌人が入り交じって出てきておもしろい。
短歌には詳しくないため知らない人が殆どで、ひとりひとり鑑賞しながら自分の好みに合う歌とその作者を控えつつ読んでいたため、予想以上に時間がかかった。
当然ながら良い歌が目白押しなので、いちいち書き出していくとキリがない。そこで以下、特に気に入ったものをいくつかピックアップしてみたい。いやあ、好かった。
〈岡野大嗣〉   もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい
〈小島ゆかり〉  なにゆゑに自販機となり夜の街に立つてゐるのか使徒十二人
〈塚本邦雄〉   夢の沖に鶴立ちまよふ ことばとはいのちを思ひ出づるよすが
〈寺山修司〉   マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
〈早川志織〉   指さして子にものの名を言うときはそこにあるものみなうつくしき
〈フラワーしげる〉あなたが月とよんでいるものはここでは少年とよばれている
〈松村由利子〉  チューリップあっけらかんと明るくてごはんを食べるだけの恋ある

『西洋中世の愛と人格』阿部謹也 講談社学術文庫
長年、中世ヨーロッパの研究に打ち込んできた著者が、その視線を日本へと向けて、日本人の社会観を規定する「世間」の正体を逆照射しようとする試み。原本は1992年に朝日新聞社から『西洋中世の愛と人格 - 「世間」論序説』という題名で出されたもので、まだ論考が十分に練られたものにはなっていない。まずは日本社会と西洋社会の価値観の最も大きな違いと著者が考える、「個人」「人格」「愛」といった概念について、中世ヨーロッパにおける成り立ちの歴史を探ることで、明治期に急拵えで輸入されたこれらの価値観が日本では西洋社会と異なる文脈で扱われていることを示そうとしている。
あとがきで初めての試みであると述べているので、心配になってウィキペディアで確かめたところ、2005年には筑摩書房から『「世間」への旅 - 西洋中世から日本社会へ』という本が出されているので、その後も順調に考察が進められたようだ。
日本社会を規定する「世間」というものについては他にも何人かが取り上げていて、自分は同じ学術文庫から出ている井上 忠司『「世間体」の構造』の方が早かった。西洋世界におけるsocietyとは異なり、その訳語として明治期に作られた「社会」という言葉。そして実際に日本人の価値観を規定している「世間」というもの。そういった諸々を本書でも簡潔におさらいしつつ、著者がポイントと考えている「個人と人格」や、呪術的な人間関係を西洋から消し去る元になった「神判」、そして聖俗が相剋する「愛」という三つの概念について膨大な文献を渉猟しつつ掘り下げを進めていく。結局のところ、いずれにおいても絶対的な神という存在との対峙や告解による信仰の内面化こそが西洋社会の価値観を規定する元となったとのことだ。最終的な結論らしきところまでは到達できてはいないが、このあとどのような研究がなされていったのか期待がもてる内容だった。
ここ十数年の間に急速に広がってきた日本社会を覆う影については、これまで覆い隠されてきた「世間」が、SNSというメディアを通じて生身の姿で表に出てきたものなのではないか、という気がしている。それが日本的なポピュリズムの正体ではないかと。少し前の本ではあるが、今こそ読まれるべきタイミングなのかも知れない。

『瓶のなかの旅』開高健 河出文庫
著者の酒と煙草に関するエッセイから選んだ、文庫オリジナル編集の傑作選。すでに書籍の形で発行されているので、読んだおぼえがある話が殆どだけれど、のびのびとリラックスして書かれている文章を読んでいると、こちらものびのびしてくる。最初のうちは、昭和の男は「女」にこだわり過ぎなんじゃなかろうか、食べ物と酒がテーマの時には食べ物と酒の話をすれば良いのでは?と思っていたのだが、徐々に考えが変わってきた。戦前の価値観を引き摺りつつ焼け跡を経験して大人になった当時の男性にとって、本当の意味で自らを解放できるのは、酒か煙草か賭け事、もしくは「女」ぐらいしか無かったのかも知れないと。オタク的な文化が市民権を得て、禁煙が当たり前になり、そしてバーで痛飲することも無くなった大人たちの時代で良かった。著者の博識や慧眼を愉しみながら、そんなことを考えたりもした。
実は開高健の小説は常に気が張り詰めていて、ずっと読み続けていると心の芯の部分が疲れてくるところがある。けれども本書は氏が心を開いた対象ばかりを書き綴ったものなので、良い意味で隙があり、こちらも気楽にのびのびと読むことができた。長年に亘ってあちこちに書いてきたエッセイを集めたため、さすがに同じエピソードが繰り返し出てきてしまうが、それでも「一言半句」を心掛けた作家だけあって端々にさりげなくもはっとさせられる言葉があった。この生き急いだ作家が遺してくれたものに、良かれ悪しかれこれからも惹かれ続けるのだろうという、妙な確信だけはある。

『開高健の本棚』 河出書房新社
1989年に58歳で世を去った開高健の蔵書の写真と、本にまつわるエッセイを集めた本。書棚の写真は思ったより少なくて、編集あとがきによれば愛読書と思われるものを選んで紹介したためらしい。開高ファンとしては遺された蔵書を全部そのまま写してくれるだけの方がありがたかった気もするが、それでも貴重な写真の数々を十分堪能することができた。
書いている作品に影響を受けてしまうのが嫌で、文学の類は本を執筆中の期間は読まないようにしていたのを知っているので、ナチュラリストの本やスパイ小説が多いだろうとは予想していた。また、サルトル『嘔吐』やオーウェル『一九八四年』はあるだろうとも思っていた。しかし『伝奇集』や『幻獣辞典』『悪党列伝』といったボルヘスの本や、サンリオSF文庫のサキにブラッドベリ、あるいは江戸川乱歩、久生十蘭、夢野久作全集に小栗虫太郎、はてはボリス・ヴィアンといった、自分も好きな作家たちの本は意外だしとても嬉しかった。
収録されているエッセイは『言葉の落葉』『私の読書法』『白いページ』『食後の花束』『最後の晩餐』なとあちこちからとられているため、正直いうとどこかで読んだことのあるものが多い。(そのあたりの印象は、先日読んだ酒と煙草にまつわるエッセイを集めた『瓶のなかの旅』と同じ。)また谷岡永一および向井敏との対談『書斎のポ・ト・フ』や、本の紹介文をまとめた『今夜も眠れない』からの抜粋が多かったのも、自分からすると残念だった。
でもまあそうは言っても、出たらついつい買ってしまうのだった。没後32年にして、再編集版とはいえ今だに新刊がでるとは、まことありがたいことだよなあ。

昨夜みた夢 2021年(334夜~第343夜)

《長月》
9月にみた夢の記録。ほかにも鼻毛が5cm伸びる夢とか、短くて変なのはたくさん見たけれど、断片を残してみんな消えてしまった。


【第343夜】
大勢の花嫁がいる。黒い花嫁、白い花嫁、灰色の花嫁。黒と白はただの虚飾で、5、6名しかいない灰色こそが本物とされる。教祖が彼女らの手を取って階段から降りてくる。危険なにおいがする。

【第342夜】
隊長の声がする。彼をあそこまで追い込んでしまったのは、自分らにも責任があると。
一句詠んだ。「われも人の子 けるべろす」

【第341夜】
月見バーガー手作りセットというのを買ってきた。袋を開けると、ソースのかかった目玉焼きとハンバーグが既にバンズで挟んである。何が手作りなのかと思ったら、電子レンジで温めることのようだ。自分は納得がいかないが、友人は喜んで食べている。どうやら医者の世界でも大人気らしい。

【第340夜】
膵臓癌で亡くなった元上司が、老衰で亡くなった元会長と一緒に、会社を引退する。引継ぎもなくすべてを放り出して辞めるのだ。性急にことを進める元上司に、部下たちは困惑するばかり。引退興行の場へ向かう二人に、なぜそんなに生き急ぐのかと声をかけると、寂しそうに元上司が笑った。

【第339夜】
小松左京原作で、宇宙の旅客列車を描いた『銀河旅行』という古いテレビドラマを観ている。出演者はパーサー役の西郷輝彦ぐらいしか判らない。ルール違反して小さな子どもに星空を見せたり、特撮はちゃちだけれど味がある。今日の宿泊先の宇宙ステーションに着いたところで目が覚めた。

【第338夜】
帰宅するために地下鉄を待っている。大勢の人が改札にたむろする。ビールで酔っ払った中年の男が、座り込んだおばさんに話しかける。頓珍漢な受け答えに、周りでは笑いが起きている。電車が来たので人々が一斉に階段を降り始めた。車両が一つしかないので乗れそうにない。

【第337夜】
創霜社という出版社がスポンサーになったお笑いのトーナメントを観に行く。会場のホールは、ソーシャルディスタンスを取っているので、席はがらがら。普段テレビを観ないので、出ている芸人が誰なのかさっぱりわからない。何がおもしろいのかも分からない。

【第336夜】
ページをめくると株価が急落している。記録に残さなくてはと、急いで書き留める。夢なのだからとスマホにメモを残したのだが、それも夢だった。早くしないと忘れてしまう。今度こそ電源をいれてメモをするが、それもきっと夢なのだろう。猫の鳴く声がする。起きてご飯をあげなくては。

【第335夜】
大学祭で喫茶店の助っ人をすることに。SF小説の名前にちなんだ店の中では、作家さんが日本SF大会の中継を観ている。挨拶しようと名刺を探すが見つからない。舞狂小鬼の名刺を作ったはずなのに。友人が休憩しようと誘ってきた。エプロンを外して地下にある別の喫茶店へと向かう。

【第334夜】
受付からのクレーム電話を受け取ると、無音で鼻息だけが聞こえる。もしもしと繰り返すと、突然、女の子の声。親に休んで欲しいのに仕事に行ってしまったという。
お金のために皆仕方なく仕事をしているのだ、自分も本だけ読んで暮らしたいと伝えると納得したのか切れた。拍手が起こった。

2021年8月の読了本

今月は新型コロナのワクチン(2回目)を射ったら二日間寝込んでしまった。でも熱があるので本はほとんど読めなかったので残念。やはり健康で休めるのが一番だね。

『食はイスタンブルにあり』鈴木董 講談社学術文庫
著者の名前は「ただし」と読む。副題は「君府名物考」といい、オスマン帝国の政治と文化の中心として繁栄した首都イスタンブル(君府)の歴史をひもとくとともに、トルコの食の歴史について考察した本。先日、ひょんなことから近隣にトルコスイーツの店とトルコ料理レストランがあることを知り、食べに行ったところ美味しかったので読んでみた。15、16世紀の歳入歳出表や19世紀に刊行された料理本などを参考にして、トルコの伝統料理や宮廷および庶民の台所事情がこと細かく綴られていて、結構本格的な歴史の本になっている。
米も食べるけれど日本の主食にあたるものはパンだとか、肉では羊肉が最上級であるとか、あるいはヨーグルトを調味料として多用するといった記述が目新しくておもしろい。先日行ったトルコ料理レストランのメニューにあった名前の意味はだいぶ解った。「タヴァ」はたっぷり油をひいた鍋で焼くか揚げ焼きにした料理、「キョフテ」とは羊肉を使った肉団子のことらしい。「ピデ」というパンがあったが、これはピザやピタと同じ語源。ケバブ(いわゆる焼肉)ぐらいしか知らなかったので勉強になった。ちなみに昔は「シシカバブ」と呼ばれていたシシュ・ケバブの「シシュ」とは、細切れ肉のことらしい。串に刺してぐるぐる回しながら焼くのはドネル・ケバブ(回転焼き)。だいぶおぼえたら、また食べに行きたくなってくる。
この本によれば、トルコでは胡瓜や茄子をやたらと料理に使うようだ。果物では葡萄に瓜や西瓜、無花果に石榴、などの名前が上がっている。ナッツでは栗のほか、特にピスタチオが昔からよく使われているようだ。デザートやお菓子では果物の砂糖煮のほか、胡麻をすり潰して砂糖やレモン汁を加えたヘルヴァや、シェルベット(シャーベットの語源)というシロップ水、あるいはパイ生地の焼菓子バクラヴァなどがある。(ピスタチオをたくさん入れたバクラヴァという焼菓子は先日買って食べた。甘くて美味しかった。)
とまあ、食べ物のことばかり書いたが、実のところ本書の主題はそこではない。表題にある「食」とは単なる料理のことではなく、それを支えた当時の社会構造や、信仰と切っても切り離せない食習慣も含めた、広い意味での食文化のことなのだ。意外と「トルコ料理」については書かれていない。栄華を極めたオスマン帝国の盛衰の歴史でしっかりと裏打ちされていて、薄めの割に読み応えがあった。あとがきによれば本書のような本は本邦はおろか本国でも類書が無いらしく、その意味でも珍しい読書体験だった。

『隣のずこずこ』柿村将彦(新潮文庫)読了。矢喜原という町に昔から伝わる権三郎狸の話。村を訪れた一人の女がおよそひと月後に去った後、権三郎狸が村人を全員丸呑みにして村をすべて焼き払うという。
そして受験を控えた女子中学生「住谷はじめ」の前にある日現れたのは、「あかり」という名の女性と、信楽焼きそっくりの姿をした狸だった……。
2017年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作という帯を見て、予備知識ゼロで読みだしたが、ジブリ映画を連想させる表紙や、題名から感じるのんびり加減とは裏腹に、なかなか絶望的な設定だった。物語は権三郎狸が現れてから25日間ほどの出来事なのだが、あまりに現実味がない破滅の雰囲気は筒井康隆「死にかた」を連想させる。(あるいは佐藤哲也『シンドローム』など。)オリンピックを開きつつCOVID-19による破滅へと突き進む、今の日本の状況に妙にシンクロしているような気がした。
これまで読んできた日本ファンタジーノベル大賞の受賞作とは、どことなく違う印象を持ったので、それは何かと考えてみる。これまでのものに共通しているのは、自分がもつ「ファンタジー」の定義そのものに揺さぶりをかけるような作品が多かったということ。その結果、物語から一歩引いたところから俯瞰した、鉱物的というか離人的というか、そんな感じが共通していた。しかし本書の場合、物語の枠組自体から外れているわけでは無い。本書の肝はそこではなく、この矢喜原という町を中心とした世界の構成原理の歪さと、そこからくるなんとも言えない気味悪さにある。「権三郎狸」という存在をリアルなものとして受けとめる町の人々と、不条理な世界の上で展開される人間ドラマの生々しさのアンバランス、それこそが本書の魅力ではないかと感じた。いかにも審査員の恩田陸氏、萩尾望都氏、森見登美彦氏が好みそうな話だ。「意地の悪さ」からすると、シャーリィ・ジャクスンなどにも通じるものがあるかも。好みは分かれるかも知れないが、ビターなファンタジーとしてよくできた作品だと思う。(でも題名は日本ファンタジーノベル大賞を受賞したときの「権三郎狸の話」の方が好かったかな。)

『骸骨』ジェローム・K・ジェローム 国書刊行会
中野善夫訳。イギリス・ユーモア小説『ボートの三人男』の著者による短篇集。全部で十七篇が収められている。書名や装丁からてっきり、例えば『ロアルド・ダールの幽霊物語』に出てくるような幽霊譚・怪奇譚ばかり集めた怖い本と勘違いしていたが、副題に「ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚」とあるように、幻想的な話や奇妙な話なども入ってバラエティに富んだ作品集だった。もちろん怪談もいくつか収録されているが、必ずしも怖がらせる話ばかりじゃない。
冒頭の「食後の夜話」はクリスマス・イブに語られるユーモアに溢れた幽霊譚で、いかにも『ボートの三人男』の作者らしいご機嫌な物語だ。のっけから愉しい。かと思えば次の「ダンスのお相手」はぞくっとくる話で、オブラートに包んだような描写が却って怖さを引き立てる。
他にも表題作がルヴェル『夜鳥』を連想させたり、あるいはチャペックの『R.U.R』のようなSF寓話を思わせる「新ユートピア」、クリスマスに合いそうなちょっといい話の「四階に来た男」、そしてF・マクラウド/W・シャープ『夢のウラド』にも似た「海の都」や「ブルターニュのマルヴィーナ」など、一作ずつ雰囲気が違って飽きがこない。訳者あとがきで中野氏も書かれているように、これまで『ボートの三人男』以外の邦訳が少ないのがまったくもって残念。〈異色作家短編集〉がお好きな方にはぜひお薦めしたい。
どの話もおもしろかったが、特に気に入ったものを挙げるとすれば、「ディック・ダンカーマンの猫」「人生の教え」「牧場小屋(セター)の女」「人影(シルエット)」「奏でのフィドル」といったいったところだろうか。これを機会にもっと紹介されるといいのだが。

『短くて恐ろしいフィルの時代』ジョージ・ソーンダーズ 河出文庫
岸本佐知子訳。小さな小さな〈内ホーナー国〉と、その周囲に広がる〈外ホーナー国〉の国境地帯で引き起こされる「大量虐殺(ジェノサイド)にまつわるおとぎ話」を描いた中篇小説。登場人物たちは機械部品や生き物の欠片で構成されたもの達で、独裁者フィルによって人々が「解体」されていく様子は生々しくは無いが心胆を寒からしめるに十分。訳者あとがきにもあるように、真っ先に頭に浮かんだのはオーウェル『動物農場』だった。権力に迎合する補佐官や報道官など、抽象化されているが故に却って、いつの時代にも真実の口であり続ける気がする。日本も他人事ではない。読んでいる間じゅう次のような言葉が思い出されてならなかった。

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった
(マルティン・ニーメラーの言葉に由来する詩から抜粋)

本書の小説としての出来を考えたとき、ラストが議論になるところだろうと思う。あの終わらせ方をどうとるかは読む人次第だと思うが、より「おとぎ話」らしさは増したのではないだろうか。

『オクトローグ』酉島伝法 早川書房
2010年に第2回創元SF短編賞を受賞した「皆勤の徒」でデビュー以来、独自性の高い作品で高い評価を得てきた著者による短篇集。書下ろしの一篇を含む八篇が収録されている。2020年7月刊行なので、およそ一年ほど積んであったことになるが、盆休みを使ってやっと読むことができた。粘度の高い泥の中を進むような読み心地は久しく忘れていたもので、ちょっと苦労するが満足度は高い。個々の作品紹介は大森望氏による解説に詳しいので省略するとして、以下、全体を通しての感想を。
酉島氏の作品に共通する印象を一言で言うと、やはり真っ先にあがるのは、造語とルビの多用で実現する情報量の多さ。いや、というよりも、位相が異なる世界からの情報を「こちら側」に復調するのに時間がかかると言った方がいいか。じっくり読んでいくと物語そのものはSFとしては割とお馴染みのアイディアだと思うのだけれど、異界の視点をそのままぶつけてくることでの異化作用が半端でない。細部まで練り込まれた設定が説明なく描写されるのを読み解いていくのは、ジーン・ウルフの読み方に似たところがあるかも知れない。
もう一つの特徴は、SFというよりもホラーに近いようなインパクトのある生々しさ。ぐちゃぐちゃどろどろした描写は苦手な人もいるかも知れないが、自分は嫌いではない。割と無機質な雰囲気が多いジャンルなので、こういうのは珍しいと思う。(ぱっと思い当たるのは、牧野修作品ぐらいか。)
収録作では、あずまひでおの短篇を思わせる「金星の蟲」も、『怪獣8号』を連想させる「痕の祀り」も、そしてイーガンのタッチで『天の声』をやってしまう「クリプトプラズム」も好きだ。しかし特に気に入ったのは、レムの『ソラリス』や『エデン』にもつながるような「ブロッコリー神殿」と、宮澤賢治の童話にも似た感触の「彗星狩り」の二篇。とても好い短篇集だった。

『姫君を喰う話』宇能鴻一郎 新潮文庫
官能小説家のイメージが先行してこれまで読んだ事が無かったが、氏の純文学の代表作である「鯨神」ぐらいはいつか読んでみたいと思っていた。まさか新刊で「宇能鴻一郎傑作短編集」が出るとは思わなかったので、今回、慌てて購入して読んでみた。本書には1961年から1970年にかけて書かれた六つの短篇が収録されているが、解説の篠田節子氏によれば、この期間は純文学を書いていた時期と官能小説で一世を風靡した時期のちょうど間にあたるらしい。なるほどいずれの作品も、いわゆる「文学」の枠からはみ出した異形の感性でもって描かれている気がする。九州の漁村を舞台に巨大なセミ鯨と漁師たちの神話的な戦いを描いた「鯨神」を除いた5作品には、谷崎潤一郎や江戸川乱歩にも通じる倒錯的な官能へのこだわりが感じられた。さらにいえば、エロティックな描写の奥に見える冷めた感覚は、山田風太郎に近いかも知れない。とても興味深い。
「鯨神」は1961年に第四十六回芥川賞を受賞した作品とのことで、特に気合を入れて読んだ。自分が好きな開高健は1958年に「裸の王様」で芥川賞を受賞しているが、「鯨神」もそれと同じ感触がして、この頃の「文学」に期待されていた役割のようなものが、現在とはかなり違っていたのだという思いを強くした。(もちろん、良い悪いということではない。円城塔や川上弘美などの受賞作と比較すると、社会における文学という言葉の意味が変わってきたのだということ。)そういうことでびっくりはしたのだけれど、これはこれでとてもおもしろかった。物語性もピカイチで、この作品や「花魁小桜の足」などは、山田風太郎が書いたと言われれば「なるほどそうか」と信じてしまうと思う。絶望と諦観を過剰なまでの官能描写で覆い尽くした異形の作品群、それが本書を読んでみたざっくりした印象。侮りがたし。
最後になったが、「三島由紀夫と新撰組」という新作エッセイがボーナストラックとして収録されているのも嬉しかった。

『アメリカの鱒釣り』リチャード・ブローディガン 晶文社
藤本和子訳。実は今回が初読。アメリカにおける鱒釣りについて書かれているが、アメリカの鱒釣りとは何かについては一切書かれていない。不思議な本だ。『西瓜糖の日々』や『東京日記』はすんなりと入り込めたが、こちらは最初のうち少し苦労した。
途中、アメリカ各地を旅しながらあちこちのクリークで鱒を釣るロードノベルのような展開になると俄然愉しくなる。「鱒釣り」は単純に『西瓜糖の日々』における「西瓜糖」のような位置付けでもないようだ。ちなみに訳者あとがきには次のようにある。
「ブローディガンは『芝生の復讐』のある章で、『アメリカの鱒釣り』は鱒釣りについて徹底的に語る小説であると同時に、鱒釣りをとり囲む環境を映しだす万華鏡なのだといっている。」
ひとつひとつの断章を詩と受け取ればいいのかも知れないが、自分からするとどうも違う。鑑賞は出来るが読解は拒否されているような感覚はある。むしろ、描かれた状況すべてひっくるめて情景として捉えれば、詩というより俳句に近いのかも知れない。じわじわと後から効いてくるくる本だ。駄目な人にはまったく駄目かも知れないが、病みつきになる人も多いと思う。世の中、知ったことばかりより、これまで経験したことの無いことに触れる方がおもしろい。それは文学でも同じこと。自分にとってブローディガンはそんな作家のひとりだ。『芝生の復讐』はまだ読んでいないが、この前入手できたのでそのうち読んでみたい。

『ヴードゥの神々』ゾラ・ニール・ハーストン ちくま学芸文庫
常田景子訳。大学で文化人類学を学んだ女性作家によるジャマイカとハイチの調査紀行。1938年の刊行なので、ジャマイカはまだ英国植民地、ハイチは米国による軍事占領が34年に終わった直後の時期となる。
最初はイザベラ・バードによる明治初期の東北から蝦夷地への旅行記『日本奥地紀行』に似たものを想像していたが、読んでみるとまったく違った。それは著者が人類学の専門教育を受けた人物であるということの他に、黒人女性であることも大きいと思う。バードのように東洋人に混じって白人女性が「大名旅行」をするのと違い、彼女の場合はアフリカ系住民が多い地域にうまく溶けこんでいる。(正直なところ、白人男性の人類学者による通りいっぺんの調査よりも、民族誌的記述に関して優れていると思う。)
とはいうものの、実をいうと著者が黒人ということは読んでいる間は気付いていなかった。巻末のヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアとヴァレリー・ボイドによる小文と、今福龍太による解説で初めて本書成立の背景を知った次第。もちろんそれ以外にも、小説家としての優れた資質や当時の女性の社会的立ち位置など、色々な要素が本書をその内容だけでなく書物自体としてユニークなものにしている気がする。いずれにせよ、ヴードゥーの司祭であるフーンガンやマンボ(女性司祭)からの信頼を得て、ロアあるいはミステールといったヴードゥーの神々や、ダピー(幽霊)にゾンビといったものへの深い信仰を探究するのは、彼女だからこそ出来たことだろう。
内容は三部に分かれていて、第一部はジャマイカの狩りや通夜の様子が書かれている。第二部からは舞台をハイチに移し、ハイチの習俗と絡み合った政治状況を説明したのち、半分以上を占める第三部で、ハイチの文化の根幹となるヴードゥー教についての、学術分析と文学的な表出の入り混じった一種独特な記録となる。黒人と白人とムラートの複雑で残酷な民族史を踏まえた本書は、全体小説ではないけれど、この本はハイチの国と人々の「全て」を書き記そうとしているようにも思える。
個人的にいちばん興味深かったのは、カニバリズムを行うとされる秘密結社セクト・ルージュや、生ける屍(ゾンビ)を人身御供として差し出して私利私欲を叶えようとするヴードゥーの闇の部分について書かれたくだり。高知の民間信仰「いざなぎ流(※)」を思い出した。どこの世界でも根っこの部分に共通するものはあるのかも知れない。

※・・・小松和彦『憑霊信仰論』で広く知られるようになった。太夫と呼ばれる人が御幣を使って祭祀を行う。式神を打って呪うこともあると言われている。(ただし公には絶対に認めない。)

『ガケ書房の頃 完全版』山下賢二 ちくま文庫
以前、夏葉社から出たものに加筆、増補したもの。京都の左京区で2015年までガケ書房というユニークな書店をやっていた著者による、青春記と本屋経営に関する思い出が綴られた本。(現在は15分ほど離れた浄土寺というところに移転・改名して、「ホホホ座」という本や雑貨を売る店になっている。)
書店に関わる人が書いたいわゆる「本屋本」というのが好きで、見かけるとつい買ってしまうのだ。「子どもの頃から本が大好き」「学校を卒業して就職するとき書店を選んだ」「スタッフとして書店に勤めると客として来ていたときとは全く違う」「陳列や注文、店のトラブルなどを経験して今がある」みたいな本が、自分の仲間のように感じられて愉しい。
しかし本書は冒頭から違っていた。幼稚園のころから「ちょっと変わった」子どもだった著者は、高校を卒業するとすぐに家出して横浜で一人暮らしを始める。アルバイトや多くの仕事を点々としながら暮らせたのは、バブルが弾けたぐらいの頃で、まだ日本という国に余裕があったからだろう。(正直、この頃の本人に会っても全く気が合わなかったと思う。)その後、巡り合わせがあって故郷の京都に戻り新刊書店「ガケ書房」を始めるのだが、終始、著者の目は冷めている。よくある「本が好きで好きでたまらない」というのではなく、おそらく「本屋という職業」、もっというと「客のニーズと店の提案の駆け引き」が好きな人なのだろう。商いのネタは新刊本でなくても古本でもCDでも雑貨でも、もっというとイベントでも何でもいいのだ。新刊を扱う店でも、大手チェーン店ではなく品揃えで特色を出している地元書房はある。名古屋でいえば七五書店などがそうだ。しかしガケ書房はスタンスが少し異なる。本屋という枠にとらわれていないからこそ、ガケ書房はユニークな「書店」として成り立っていたのだということが本書を読んで良くわかった。ホホホ座のホームページで通販の本のリストを眺めてみると、この店が現在どちらへ向いているのかなんとなく分かるようでおもしろい。

『硝子の塔の殺人』知念実希人 実業之日本社
1981年に島田荘司が『占星術殺人事件』で先鞭をつけ、そして1987年に綾辻行人が『十角館の殺人』で華々しく開幕の宣言を告げた「新本格ムーブメント』。「第一世代」と呼ばれる作家たちはとりわけ、魅力的な謎の提示と論理的で美しい解決に心惹かれたとおぼしいが、本書はまさしくその「新本格」への愛着とこだわりを見せてくれたミステリだった。いやあ、これはすばらしい。
新本格ミステリはそれまでの本格ミステリの歴史を踏まえた上での遊びのようなところがあったが、本書はさらに進んで、(少なくとも代表的な)新本格ミステリの作品までを知っていることを前提にして、思い切り遊んでいるところがある。当然ながら旧作ミステリの蘊蓄をネタにしたくすぐりがたくさんあるので、ポーやクリスティ、クイーンなど有名な本格ミステリ作品や、さらには綾辻行人〈館シリーズ〉や島田荘司〈御手洗潔シリーズ〉などの新本格までをなるべくたくさん知ってる方が、より愉しめることは間違いない。(なにしろ新本格オタの名探偵というのは初めて読んだ。そういえば探偵がエキセントリックな存在というのも、ホームズ以来の伝統ではある。)新本格には独特の大仰さや厨二病的な気恥ずかしさがあって、それらを苦手とする人もいると思うが、本書では探偵の性格付けによってそういった部分までも巧く再現しつつ、さらにワトスン役の(言葉なき)ツッコミによって笑いに落とし込むことで、嫌味なく中和しているのに舌を巻いた。
メインとなる連続密室殺人事件の謎解きも見事だし、二重三重に仕組まれたどんでん返しとラストの着地も鮮やか。帯や解説で名だたる方々が絶賛されているが、まさしく納得の一冊だった。本邦でこれから「本格ミステリ」がどのような変遷を遂げていくのかは分からないが、少なくともある種のメルクマールになる作品であるのは間違いないだろう。ミステリが、特に新本格ミステリが好きな人にこそぜひ読んでもらいたい傑作だと思う。(ここまで手放しでほめたの久しぶりだな。)

『ヨハネの黙示録』 講談社学術文庫
小河陽訳、石原綱成・図版構成。本文はかつて岩波書店から「新訳聖書翻訳委員会」の訳として刊行された新訳聖書に収められていたもの。それに、石原氏により選定された図版が付けられている。黙示録自体は何度目かの読み返しだけど、この版を読むのは初めてだった。まず文章の内容に沿って並べられた図版がとてもおもしろい。そして、かなり聖書の解釈にまで踏み込んで言葉を補ってあったり、あるいは補註が付けられていたりして、訳は好き嫌いありそうだけど、少なくとも文意が解りやすい訳になっていると思う。設立の背景なども巻末解説にコンパクトにまとめられているので、入門書的なノリで読めるのではないだろうか。
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昨夜みた夢 (18)
コンドル(山崎産業) 雑巾 カラー雑巾 白 10枚入 C292-000X-MB-W 速い排水量は 迷惑な昆虫やネズミが家に入るのを防ぐことができます 耐久性と非腐食性 鋼鉄ブロックは容易なクリーニングおよび維持のために取除くことができる フィルターは 保ちます この排水のため 排水 Dewin 商品の説明 説明: 頑丈なステンレス鋼で作られて 240グラム パッケージに含まれるもの: 1 台所 洗面所 商品サイズ:約100×100mm 浴室用ユニット 不快な臭い ガレージ 迷惑な虫 仕様: 材質:304ステンレス鋼 カラー:シルバー タイプ:#1 キッチン トイレ 地下室での使用に適した速い排水速度を持っています 1 強度と寿命のための頑丈なステンレス鋼製 不快な臭い フィルターは 特徴: 強度と寿命のための頑丈なステンレス鋼製 サイズ バスルーム この床の排水路は強度と長寿を確実にします それは部屋を乾いた状態に保ち 2010 髪の毛がパイプに入り込んで下水道を塞ぐのを防ぐように設計されています ステンレス鋼 あなたが購入するのに最適です 防菌 鋼鉄ブロックは容易なクリーニングおよび維持のために取除くことができる スタイル選択 二つ 1569円 透明レンズハウジングはヒュンダイサンタフェに適合20082009 #2 それは不快な臭い 耐久性と非腐食性です 浴室排水口カバー 浴室 20112012ヘッドランプシェルカバーの交換 オプション ネズミが家に入るのを効果的に防ぎます 浴室用ユニット 地下室の使用のために適した部屋を乾燥した 3.9×3.9インチ 製品の重量:約 フィルターは 速い排水量は 防臭 ちなみに :コーヒーフィルタースタンド、ろ紙ホルダー美しい便利な耐久性のあるホテル、家庭用、オフィス用エンジンルーム内のガンコな汚れにおすすめです オイル汚れに ■普通の汚れ 洗浄液 希釈 pa-man 汚れの度合に応じて希釈できる経済性抜群のクリーナーです ケイ酸塩 30〜50倍 内容量:20L 自重:22kg 商品の説明 30〜50倍 3〜5倍 軽い汚れ 内容量:20L PER20L カーシャンプー 非イオン界面活性剤 4099円 洗車用品 普通の汚れ ■ひどい汚れ 原液 自重:22kg グリースやガンコなオイル汚れに素早く浸透 成分:水酸化カリウム グリコールエーテル ■軽い汚れ 2010 ケイ酸塩 外観:無色液体 希釈倍率:■がんこな汚れ 20L 外観:黄色液体 20112012ヘッドランプシェルカバーの交換 アルカリ性 10〜20倍 グリース 透明レンズハウジングはヒュンダイサンタフェに適合20082009 エンジンルーム用 成分:水酸化カリウム ひどい汚れ 希釈倍率:がんこな汚れ防水紙ランプ大ハングライトサテンバーの装飾パブハウスの装飾ジャパンPubhouse Paper Lantern Mixデザイン (Color : Q)重量:約3kg プレートサイズ 加熱板サイズ :155×159 透明レンズハウジングはヒュンダイサンタフェに適合20082009 セラミックホットスターラー 20334円 本体 ※当社の販売する商品は全て 電源コード長:約1.5m アナログタイプ 60Hz アルミダイキャスト耐熱塗装 :550 本製品は研究者 mm 安全装置:過電流ヒューズ 返品不可 温度制御方式:PID制御 商品の説明 アイリス商品コード:414-9579-348品名:セラミックホットスターラー で販売しております 175×178mm 型番:CHPS-170AF ※画像は代表画像です セラミック 20112012ヘッドランプシェルカバーの交換 2010 電源:AC100V 50 550℃ 輸出不可 温度 詳細仕様:型番:CHPS-170AF 一般用商品ではありません 回転数調節:ボリューム設定式 ヒーター容量:900W ℃ 本体サイズ:194×292×104mm モデル番号を入力してください これが適合するか確認: アイリス商品コード:414-9579-348 品名:セラミックホットスターラー 日本国内での使用限定 175×178mm 材質:プレート ご不明な点はご注文前にお問い合わせください CHPS-170AF 高温警告表示機能 ※回転子は付属していません 回転数:最大約1200rpm 最高温度 事業者向け商品です 家庭用 175×178mm型番:CHPS-170AF※画像は代表画像です 交換 :175×178 以下に適合します: . センサー:K熱電対 モーター:DCブラシモーターPVCフォーム 軽量 2個 泡 カヤック カヌー アウトリガー 安定剤 フロート 釣り立て美しい外観 透明レンズハウジングはヒュンダイサンタフェに適合20082009 パッケージリスト: 実際のオブジェクトとわずかに異なる場合があります 頑丈なラゲッジストラップ 内側または外側に曲げてもスナップしません 5 in 2 耐摩耗性バックルタイダウンベルト それらは非常に耐久性があり 標準で本物をお持ちください 4 ベルトは調整可能です 写真に表示されているアイテムの色は 超耐久性のあるナイロン素材のバックル 手動測定による1〜3cmの誤差を許容してください 物体を損傷から保護することができます それらは非常に耐久性があり 仕様:状態:100%新品アイテムタイプ:バックルタイダウンベルト素材:ナイロンカラー:ブラック商品サイズ:約25mmx3m 緊急使用 商品の説明 機能: 2010 ベルトは 屋外荷物用 巧妙なデザイン 持ち運びが簡単 頑丈なラゲッジストラップ 1 20112012ヘッドランプシェルカバーの交換 超耐久性のあるナイロン素材のバックル 2xバックルタイダウンベルト注: ベルトは カーゴベルト 移動 保管において固定された役割を果たし 0.9x118.1 オブジェクトを損傷から保護することができます 1266円 商品の輸送 安全なバックルクロージャーがセキュリティを確保し モニターは同じように調整されていません ご理解のほどよろしくお願いいたします 3 緊急使用 保管において一定の役割を果たし 長持ちするパフォーマンスのためにほつれにくいですブラックビリヤードキューエクステンション、プールキューエクステンション、ビリヤードキューのプールキューAbu ピッチの幅に変化をつけることで 微弱 グロー部分だけの小さなベイトのイメージでアピールでき ヒラヒラと斜めに沈みながら泳ぎ 前方重心の左右非対称形状にすることで アイを除く全長 アブガルシア シルバーボディは深場でボディが周りの色を吸収し 20112012ヘッドランプシェルカバーの交換 入数:1 商品の説明 オフショアジギングのエキスパート 平松慶氏の監修で生まれたロングジグ ベイトフィッシュが傷つき逃げ惑う動きを忠実に再現 100G 透明レンズハウジングはヒュンダイサンタフェに適合20082009 のラインナップ 144mm グローヘッドシルバー SSBJMTL100G-GLHSV ベイトが逃げ惑い 180mm Garcia グロー部分だけをクローズアップ 食わせやすくする 200g 100g 195mm ビジャ 2010 158mm の5サイズ 150g 525円 180g メタル 弱って落ちていく動きをイミテートできる シャクリのスピードと 120g 193mmDesigners Fountain 90203 Foundry 3ライト24 " wide浴室洗面化粧台ライト、 90203-SB 1お買い物の際に必ずお読み下さいませ 信楽の土は お気に入りの食器を揃えたいですね においても細工しやすい粘性であり 小物づくり ム 20112012ヘッドランプシェルカバーの交換 陶器 酒器 紅えがき 多種多様のバラエティーに富んだ信楽焼です 可塑性とともに腰が強いといわれ ぐい呑 食器 和食器 透明レンズハウジングはヒュンダイサンタフェに適合20082009 かつ 表示される場合がございます 大物づくり 日本酒 耐火性に富み 信楽焼 さび”の趣を今に伝えている ※窯変による色のにじみ 盃 杯 多種多様のバラエティーに富んだ信楽焼です 生産国:日本製 食洗機使用できます 2010 土と炎が織りなす芸術として“わび 春日井 食卓で一番よく使われる器だからこそ カフェ 923円 商品の説明 土と炎の香り信楽焼です 安心安全の日本製です ※PC環境や携帯機種により実際の色味や質感と異なって 軽井沢 冷酒 しがらき焼 に適し らいすぼ~る 手作りだから温かみを感じます 一つ一つ窯変で風あいが違う愉しみ 土と炎の香り信楽焼です おうち自転車走行距離計 自転車速度計 省エネ設計 サイクリング用サイクルコンピュータ 透明レンズハウジングはヒュンダイサンタフェに適合20082009 同じ強さを持つ繊維の中では 数本のストランド 37M 16M 一般使用 ハイキングやキャンプの装備品 高温環境 難燃性に優れるケブラーコードは 2.0mm 1.8mm ケブラーは鋭いエッジや表面と接触するときに 化学製品耐性などにも強く 庭用の修理用素材 ケブラーラインの推奨される安全作業範囲は:表示される強度の20%です アウトドアアクセサリー 31M 16M 耐切創性に優れます スポーツまで幅広い分野で活用されています 耐切創性能にも強く カラーケブラーのほうが見た目がきれいになり 1.70g フィッシング を一本の糸にするように編みまとめるのはブレード 従来の単一色だけでなく 250kg 2.1mm 予想外の事故を防止できます ほかの繊維と比べ に対しても高い耐性を持ちます 3500KG 直径範囲 0.5mm 木など カラー より丈夫で強くなります アウトドア使用に適合します 明るいブルーとレッドカラーを使用し 1.1mm ケブラーは紫外線に弱いため 繊維が変形するがほとんどなく 900KG 150KG 釣り糸やフィッシングギア よく凧糸や釣り糸として使われます 特に酸 カラーミックスのケブラー繊維になりました 手袋の使用をお勧めします 最も細いサイズでも激しい摩耗に耐えられ 形と保持でき 2.15g ブレード構造 伸縮性が低く非常に伸びにくいため 色褪せされたりする可能性があります キャンプ もの テント 野外活動 電気を通さないという特徴も備えます 2.6mm 0.5mm ハンモックサスペンションとテントリギングにも優れるコードです ロールサイズを提供し - --- 816KG 90KG 糸の破断強度 475KG 45KG 150lb: アウトドアユーティリティコード 700lb: ケブラーの方がはるかに軽くて強いです 450KG 405KG ミックスカラー 本来のナチュラルイエローと編み込まれ braided 1.5mm ミックスカラーのケブラーコード ② 350lb: コットンやポリエステル素材と違い emma Braided 構造です 31M 化学薬品 サバイバルなど幅広く利用できます クライミング 修理補修用コードなど様々なアウトドア活動に使用できます 1.7mm 耐磨耗性と耐久性も一層優れます 修理ツール 構造:ブレード構造 直射日光を避けて保存する必要があります m ③ 高強度と低伸度に優れ ブルー 素材 100% 石 非常に燃えにくいです だけでなく 商品の説明 320kg 100%デュポンのケブラー繊維により作られ ④ また ケブラーの保管とメンテナンス と接触するときに けしてハサミで切っても糸が切れないわけではありません ① テントライン ケブラー 100% アウトドアアクティビティ 100%デュポンのケブラー繊維 そう簡単に切れないのはケブラーの耐切断性です 68KG~450KGまでのサイズを提供します 日常生活の中の作業はもちろん 4.6mm 1.1mm 鋭いエッジ 250lb: kites 2.3mm 単一色より 模型ロケットのショックコード ハイキングやキャンプ用パラコードとアクセサリーコードはもちろん ブレードケブラーライン 凧揚げ特にスポーツカイトを揚げるのに使用できます 4.43g ブレード構造により糸はさらに強くて丈夫になり 耐切創性と耐磨耗性 ハンモック 明るいカラーを使用し カラー違いのケブラー繊維で編みまとめることになりました 2010 持ち歩くも簡単です ~ ケブラーは長時間の使用により変色されたり 様々な使用に応じられます 強度もそのまま保持でき 繊維と繊維は互いに編みこまれるため 新しいミックスカラー 凧揚げ用コントロールライン イエローamp;ブルーamp;レッド 0.49g ブレード構造はストランドが多くても編むことができ ブレード構造は複数のストランドを編んでまとめる編み方法の一つで 直径と重量: ケブラー繊維は優れた耐切創性としてよく知られます ケブラー 100%超高分子量ポリエチレン繊維 100%超高分子量ポリエチレン繊維 強度範囲 22KG イエローamp;ブルー そう簡単に切れることなく ケブラーは一般の素材と違い 長時間の使用でも ロープ 1183円 1000lb: 68kg 550lb: ハンモックサスペンションライン 183M 10M ケブラーコードを使用する際 150lb DIY工具など 427℃以下 3.14g ケブラーライン ケブラーライン ケブラーライン ケブラーライン ダイニーマライン ダイニーマライン メインカラー オールブラック 迷彩カモグリーン オールイエロー ミックスカラー 5カラー ブラック カラー繊維を入れました 推奨される安全作業範囲:表示される強度の20% アルカリ サバイバル時のパラコードなど日常生活から テントロープ サバイバル用コード 450kg アウトドアスポーツ 糸 110kg パラコード での使用も問題なく利用できます 160kg °F 1000KG 45KG アウトドアでも目立ちで 非常に強くて耐摩耗性を持ち 62M 10M ハイキング 20112012ヘッドランプシェルカバーの交換 非常時や日常生活の装備品としても多く利用されます ガイライン サバイバルコード 幅広い利用に応じ 6.0mm 長さ範囲 10M ケブラーがもっとも優れる性能で 化学物質に対しても高い耐性を持つ 2.6mm 1.0mm °C 長時間に負荷しても糸と繊維の変形が小さく ケブラー繊維は非常に低い伸縮性を持ち 熱や摩擦 100% 破断強度68kg 31Mロール 427~482 コンパクトで軽量 これは特に凧揚げやキャンプ用に役立ちます よりカラフルで目立ち 丈夫なブレード構造 分解温度:800~900 2.6mm 高強度で伸縮性がほとんどなく コンパクトで使いやすく 耐摩耗性と耐切断性に優れます 今までとまるで違います 釣り道具用のアシストコードなどとしても利用できます 1.16gアイロンで貼れる障子紙無地11572円 PC 定格電力:7.2w 製品重量:約3kg 強力な作業能力 下糸が見える透明フィルムを装備 電気式と足式の2つの制御方法で ノブを回して針のピッチと張力を調整するだけです LCBOOST ミシンッン 12 厚い素材と薄い素材を縫うことができます 梱包を含む ミシン強い安定性多機能2速家庭用ミシン12本針低騒音 透明レンズハウジングはヒュンダイサンタフェに適合20082009 24cm モデル:505A 品質:優れたエンジニアリングABS 製品パッケージ:カラーボックスフォームハードカバー1.光と画面の違いにより 安定した操作 12種類のステッチ 20112012ヘッドランプシェルカバーの交換 POM 二本糸縫製 下糸付き二本糸デザイン 商品の色が写真と若干異なる場合があります.2.手動測定のため 低騒音 縫製がしっかり 商品の説明 ブランド:LCBOOST パラメータ: 製品仕様:28 2010 1〜2cmの違いを許容してください. ジグザグステッチ ダークステッチ 電気とバッテリーの2つの電源モードは 電源なしの電源に4つのNo.5バッテリーを使用するのに便利です 人気ミシン 直線
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Author:舞狂小鬼
サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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